【人権講演会】ヒューリアみえより荻田実樹先生を講師としてお招きして、1・2年生を対象にお話をいただきました。
3月19日(水)反差別人権研究所みえより、
荻田実樹先生をお招きして、1・2年生を対象に
「考えよう、わたしたちにできること」~誰かを傷つけないために~
を演題としてお話いただきました。
講演の内容は、
・ 人権とは、全ての人が持っている幸せに生きるためのものであり、奪うことや奪われることもあってはならないこと
・ 差別とは、人権が守られないこと、本人の努力や責任ではどうすることもできないことを理由に、平等であるべきものを不平等に扱うこと
・ 大切な人に差別される側、する側になってほしくないこと
・ SNS上にあふれるフェイクニュースに対して、本当かどうか確かめること
・ 誹謗中傷やウワサ、確かではないことをを発信したり、広めたりしないこと
・ 嘘かもしれないから広めてはいけないだけではなく、本当のことでも言っていいものか、立ち止まって考えること
・ 情報に振り回されることで、誰かの大切な人権を奪ってしまうことがあること
・ 自分も仲間も大切にできるように考える続けること、そのために考えることとして
〇 「決めつけや偏見」物事を判断していないか振り返る。
〇 困っている仲間に気づく→「どうしたん」「何かあったん?」
〇 自分も仲間も丸ごと認めて、大切にする(自分から)
〇 人権や差別について勉強し、解決に向けて話し合う=人権学習
・ 差別をなくす=人権が守られる⇒すべての人が生きやすい社会であること
講演後は、各クラスの生徒が振り返りを記入している所を回りながら、質問に受け答えしてもらいました。
あるクラスで出た質問が印象に残っています。
その質問は
「クラスの人が自分を出せるようにするには、どうしたらいいですか?」というものでした。
荻田さんの答えは
「自分を出しにくいのはその人が悪いからなのではなく、その人が出しにくい雰囲気がまわりにあるのではないか、出しにくくしていないか、視点をかえてみてはどうか」と答えてもらっていました。
クラスでの関りや、川越中学校で大切にしているクラストーキングでも、自分のことを言える人、言いにくい人がいます。
講演の話にもあった自分もクラスも出し合える仲間づくりをしていきたいですね。
生徒の振り返りを紹介します。
・自分も友達をイジったりすることがあって、そこで終わるんじゃなくて、荻田さんみたいにそのことをよく考える時間を自分の中で作りたい。自分の知らないところで、相手は傷ついている場合もあって自分の行動を、言動をしっかり見直したい。でもいくら自分で考えても相手がどう感じるかわからないから、まず相手を知るところから入りたい。
・私は、見て見ぬふりや知らない人の立場にいたから、加害者にも被害者にもならず、差別から救ってあげられるような人になりたいです。
・今まで、なんとなく授業で人権のことを教えてもらって、それでも大体はわかっていいたけれど、今回の人権講演会で、なんとなくではなくて、より詳しく分かった気がします。「デマを広めた人だけが悪い」「そんなつもりではなかった。」で終わらせてはいけない。最初は全員人権の差別のことは無知で、けれどささいなきっかけで無知な人から、差別をする人になってしまう。もしかしたらそのささいなきっかけで差別される人になってしまうかもしれない。「差別される人」は何も悪くない。悪いのは「差別する方」だと知ることができました。
・人権学習をしていく中で、自分は差別をなくせる人になったと思っていたけど、心のどこかで、人のことを思い込みで見てしまったり、噂を信じてしまっていたりしていると感じて、少しずつでも思い込みや噂を信じ切ってしまわずに、もう一度考えるようにしていきたいと思った。
2025年03月19日更新|学校の様子