先週の子どもたちの頑張りをトピックスにて⑦【2月6日(木)(1年生全員対象)川越中学校1年生「人権教育の一環として『障がいを持つ人の人権「ヘルプマークを知っていますか? ~ 命と時間のお話 ~ 」』を受講しました!」】昨年度に続き2回目を迎える川越中学校での大切な人権講演会です。元三重県ヘルプマークアンバサダーの田中さんを講師としてお招きし、1年生全員を対象に講演をしていただきました!なぜ、田中さんがヘルプマークの普及・啓発に取り組んでいるのか、なぜ、自分自身を語り、子どもたちに『ヘルプマークについて知ってもらうこと』『大切な命と時間のお話をしてもらうこと』の重要な意義と意味とその思いを子どもたちに発信し、考えてもらう時間をつくっていただきました。
先週までの子どもたちの頑張りや、川越中学校の様子をトピックスとしてまとめました。配信したい内容や、保護者の皆さまや地域の皆さまに子どもたちの頑張りや一生懸命な姿をお伝えしたいことがいっぱいです。先週1週間の期間が空いてしまったので、今週大急ぎでホームページの更新をさせていただいています。
先週2月6日(木)6限目、川越町あいあいホールにて1年生全員を対象に、人権学習として取り組んでいる「障がい者理解について」の一環として、講師は、田中麻莉絵さんをお招きして人権講演会を開催いたしました。講演会のテーマは、『ヘルプマークを知っていますか?~命と時間のお話』です。川越中学校では大切にしている取り組みとして「いのちの大切さを考える講演会」として、そして、1年間の1年生としての人権学習の一環として、まとめにもつながる講演会として、子どもたちに出会ってほしい田中さんに昨年度に続き、ご講演をしていただきました。
今年度令和6年度は、は7月に四日市北警察署生活安全課より講師をお招きし、全校生徒を対象にした『SNSネットトラブル防止教室(性被害・性犯罪予防防止)』、同じく7月の夏休み前には、おなじく四日市北警察署交通課から『夏休みに向けての交通安全教室』を1年生を対象に実施しました。12月には『自分のことは 自分で認める(自認)』というテーマのもと、いなべ市LGBT相談員の浦狩 知子さんに全校生徒を対象に講演会をしていただきました。そして、今回の田中麻莉絵さんの講演会は、「1年生人権学習講演会」として実施しましたが、つながってくる大切な根幹は「命の大切さ」「今を大切に生きる」です。昨日の講演会では、「ヘルプマークの存在を具体的に知ることと、自分ができること」と合せて、「田中麻莉絵さんの生き方に触れ、命の大切さについて考え、今を大切に生きること」について深く考えることができました。
田中麻莉絵さんは、元三重県ヘルプマークアンバザダー。H26年に血液のがんといわれる「骨髄異形成症候群(MDS)」を発症してから、様々な感情の揺れや体調面の不安を持ちながらも、内部疾患患者としてヘルプマークの普及・啓発として地域や学校、企業等で講演・普及活動を実践されています。外見からは分からなくても、援助や配慮が必要とする障がいのある方や病気の方々に援助や配慮が必要なことを示す「ヘルプマーク」の普及・啓発に尽力をされています。
お話ので感じ取ることができることは、日々多くの体調がすぐれない状態から、社会復帰された険しい道のりを経験されてきた田中さんだからこそ、『社会とのつながり』と『今を大切に生きる想い』は、しんどくつらいお話の中にも、笑顔があり、あたたかく子どもたちに寄り添うように丁寧でわかりやすい言葉をつなぐ田中さんからしっかりと感じとることができました。それは、「ヘルプマークとの出会い」があったからこそ、今の笑顔にもつながっているのだと思いました。
田中さんが本当に伝えたいこととして、『病気や障害を持っていても不幸だけではなく、たくさんの人を助けてあげることができる。命は有限。大切な1日を大切に生きること。自分にとって大切なのは何かと言えること。誰といることが大切なのか』そして『ヘルプマークをつけている人を見かけたら、席を譲る、助けてあげるというアクションを起こしてほしい』。『家族や知り合いに、ヘルプマークを知らない人がいたら教えてあげてぽしい』と・・・。とにかく心に響く内容でした。
田中麻莉絵さんの強く生きる生きかたはもちろん、あたたかい人柄や笑顔、優しさが多くの人と関わりを増やし、生きていく原動力となっていっているのが良く伝わってきました。だから、田中さんの周りには多くの方たちがいるんだなあと思いました。先日は、貴重な時間を創っていただいたことに心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
【1年生の子どもたち振り返りから。一部抜粋して紹介します】
■今日の講演ではヘルプマークのみではなく、いのちの大切さも学ぶことができる貴重な時間でした。人のいのちの大切さというのは、最近身をもって知っていたので、分かっていたことでしたが、この講演で実感させてもらいました。ヘルプマークは今では多くの人が知っていそうですが、知らない人もまだまだいると思います。これをしっかりと広めていくことも人のいのちを救えることだと思うので広めたいです。
■ヘルプマークを持つ人の症状は1人1人違うと思うので、それをしっかりと理解して過ごしたいと思います。自分で思う「あたり前」はぜいたくなことだとわかり、このことに感謝していこうと思いました。
■ヘルプマークのことは知っていたけど、今日でヘルプマークをつけている人がどういう気持ちでつけているのかをがわかったし、生きている、健康でいるじかんはすごく大切なものだということがわかりました。ヘルプマークをつけている人を見かけたら、何か自分にできることを探してみたいとなと思いました。
■電車などで、ヘルプマークがないときは人をみかけだけで判断する人が多くて、病気などになっている人は困っていたと思うけど、田中さんのように自分以外の人のことを気にかけてくれる人がいるおかげでヘルプマークが広まって、いろんな人の支えになっていると知ると、すごいなあと思いました。
■ヘルプマークは誰でも無料でもらうことができると初めて知りました。誰かに知ってもらいたいという気持ちから、この活動を行っているのはすごいなあと思いました。自分も誰かのために助けたり、行動していきたいと思いました。今日帰って親に、ヘルプマークのことについて話したいなあと思いました。
■私自身もやっぱりつらいとき、周りの人に気付いてもらえることはとっても嬉しかったし、助けてもらうと安心感があるので、今まで自身が支えてもらった分、これからもヘルプマークをつけていても、いなくても、外見だけでは分かりにくい病気や障がいを抱えている人を助けたり、ヘルプマークのことを知らない人たちに、ヘルプマークのことを教えて、誰もが笑顔でいられるような環境にしていきたいということを今日の講演会を通して思いました。
■今から10年ほど前はほとんど認知されていなかったのに、今では大体の人がヘルプマークのことを知っていた。それは田中さんのような講演活動や広告があったからだと思う。見た目ではわからない病気などを抱えている人を周りに伝えるための印。きっとこのヘルプマークのおかげで生活がしやすくなった人はたくさんいる。私たちは「ヘルプマーク」についての情報を広める。これが、誰もが快適に過ごせる社会をつくるためにできることの1つだ。
■ヘルプマークはまわりの人たちの心にもつなげているんだなあと思いました。
【写真は、あいあいホールでの田中さんの講演会の様子から】
2025年02月13日更新|学校の様子