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【(3年生の今だからこそ聴いてほしい講演会)「キャリア教育」出会い学習講演会 三味線ロックユニットKUNI-KEN の松永 訓明さんを講師に迎えて】『 誰にも負けない好きをみつけよう!』~ どれだけ、熱くなれますか? ~ 20周年コンサートを生で見て・音を感じて・発せられる言葉から感じたものが、講演会を聴いて、松永さんから講演主題そのままの熱い想いがより一層伝わりました。子どもたちが『熱い想い』を感じる、そして、自分も『熱く打ち込めるもの』を見つけ出したいと思った1時間になったと思います。

昨年度の同時期に続き、卒業式まで「あと2週間」に控えた3年生全員に向けた「キャリア教育講演会」を先日2月22日(木)の6限目に実施しました。松永訓明さんは、三味線ロックユニットのKUNI-KENのメンバーでプロ演奏家。三重県文化新人賞、四日市市文化奨励賞を受賞。また、四日市市を中心に倭奏 津軽三味線教室の主宰・講師としても指導にあたっています。そのお弟子さんには川越中学校の音楽科担当の間野 綾子先生もいます。今回の講演会のようキャリア教育講演会の講師も積極的に取り組んでいただいている多忙な日程の中、昨年度に続き川越中学校にお越しいただきました。

 

昨年度の講演会の2日前までは、南側はイラン、北側はロシアに面するカスピ海に面する油田開発の国である『アゼルバイジャン共和国』に公演に行っていたそうです。在アゼルバイジャン日本大使館と国際ムガムセンターの共催で、日本を代表してコンサートを行ったりという、日本だけではなく世界でも活躍する三味線ロックユニットの松永さんから貴重なお話を、ご自身の体験と経験からくる内容にて、3年生の子どもたちへ正面から語り、考えさせてくれました。アゼルバイジャン公演の様子を見せてもらったのですが、津軽三味線でアゼルバイジャン国歌を披露したとき、観客の全員が立ち上がって国歌を斉唱してくれたという異国の文化や考え方の違いも紹介してくれました。その姿に感動したことも映像を通して伝わって来ました。音楽のすごさに驚くばかりでした。

 

今年も三味線ロックユニットのKUNI-KENとして、フランスでコンサートが行われるとお聴きしました。

 

また、私(校長)も、いちKUNI-KENファンとして、先だって1月28日(日)四日市文化会館ホールにてKUNI-KEN20th Anniversary LIVE2024行ってきました。津軽三味線の持つ和楽器としての魅力はもちろんこと、ロックバンドとしての三味線の持つ音の響きや迫力に圧倒されるばかりで、本当にカッコいい!という言葉が一番ピッタリなコンサートでした。講演会が始まるまでの時間にはコンサートの振り返り?を松永さんと一緒にさせてもらえるような貴重なお時間もとっていただきました(個人的にも感謝です)。

昨年度のテーマは『誰にも負けない「好き」を見つけよう』 ~夢は変わっていく~。夢を持つことの大切さ、目標に向けて真剣に努力することの大切さなど、ご自身が今までどのように生きて来たのかを、ユーモアを交えながらわかりやすい言葉をひとつひとつ大切にしながらお話をいただきました。そして夢は変わっていっていいと思いますとも。

 

今年度のテーマは『誰にも負けない「好き」を見つけよう』 ~どれだけ、熱くなれますか?~。松永さんのように『夢や目標を叶えて今を頑張っている人』は、小さいころからずっと夢や目標を持ち、ブレない精神力で、ひたむきに全力で頑張ってきた人という固定観念がどうしてもでてきます。しかし、松永さんはご自身の体験からこう言います。『将来の夢や目標があって、そこに到達するためにまっすぐ人生を歩んできたわけではありません』と・・・。

 

最初から津軽三味線で世界を渡り歩く夢があったわけではないと伝えてくれました。サッカーに打ち込んだ小中学生の頃。大好きなアニメの楽曲に大きな影響を受けて音楽を目指したいと考え始めた中学生の頃の話。高校ではサッカーから離れて、吹奏楽部入部したこと、ロックバンド演奏をしていたことなど・・・きっと、子どもたちはその段階で「気持ちが楽になった」人が多くいたのも事実だと思います。進路実現に向けて毎日毎日が必死で勉強し、毎日に一生懸命。なかなか将来の自分の夢や目標が見いだせていない子どもたちもいます。「目の前の高校受験のことで精一杯」という人も間に違いなくいると思います。松永さんは、そのような考えや今の思いも普通だと言ってました。だからこそ、松永さんのお話は、子どもたちの心に響くものであったように思います。重ねて、松村さんはこのような言葉で子どもたちに語ってくれました。

 

「自分が本当に好きになれるのがあったから」。「自分が楽しいと思えるものがあったから」。「自分が本当に夢中になれるものがあったから」。「自分が熱くなれるもの(事)があったから」・・・・。このように、ご自身が年齢を重ね、経験を重ね、出会いを重ねていく中で、「夢はかわっていく」ことだっていいのだから。「夢は形を変えて叶っていく」「いつだって今が最高」と子どもたちに伝えてくれました。小学校・中学校・高校では「先生」になりたいという夢。大学ではじめて「ミュージシャンになりたい」という夢を持ち始めた松永さん。きっと松永さんには「夢を叶えるための寄り道」が、夢を叶えるための近道だったのかなあと講演会を通じておしえてくれたように思います。

 

最後に、中学校3年生の卒業を控えた、そして高校受験を目前に控えた子どもたちにメッセージを伝えてくれました。

『熱くすごしてほしい!熱くなったことは、年が経っても覚えているものになる』と・・・・。そして

☆ 夢は形を変えて叶っていくもの。

☆ 自分で決断をする。(自分で決断をし、失敗することがあっても必ず受け入れられる。)

☆ 過去を否定しない。(これから失敗を繰り返し、チェレンジしていくことが必要。過去は夢を叶えていくための寄り道なんだ。)

☆ いつだって、今が最高。(とにかく、今を楽しんでほしい。)

 

将来、たくさんの人との出会いを重ねていくと、あのときが愛おしいと思える日が必ず来ると思います。という言葉で締めていただきました。松永さん本当に貴重な経験からくる、子どもたちの心に響くお話を聴かせていただき感謝いたします。

 

最後には、川越中学校音楽科担当の間野先生と、松永さんのコラボでの津軽三味線ミニコンサートを開いていただきました。間野先生は琴も、津軽三味線も、ギターも音楽授業の中で子どもたちに直接披露していただくエンターテイメントです。本物のプロの演奏家と、常に子どもたちに寄り添い、一生懸命な間野先生と松永さんのミニコンサート。心に染みました。心に響きました。感動しました。本当にステキな「出会い学習」をありがとうございました。

2024年02月24日更新|学校の様子

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