【3年生キャリア教育「出会い学習」講演会 三味線ロックユニットKUNI-KEN の松永 訓明さん来校】誰にも負けない好きをみつけよう!~夢は変わっていく~
卒業式を来週に控えた3年生に向けた「キャリア教育講演会」を昨日2月28日(火)の6限目に実施しました。四日市市出身の松永訓明さんは、三味線ロックバンドのKUNI-KENのメンバーでプロ演奏家。三重県文化新人賞、四日市市文化奨励賞を受賞。また、四日市市を中心に倭奏 津軽三味線教室の主宰・講師としても指導にあたっています。今回の講演会のように生涯学習としての講師も積極的に取り組んでいただいている多忙な日程の中、川越中学校にお越しいただきました。講演会の2日前までは、南側はイラン、北側はロシアに面するカスピ海に面する油田開発の国である『アゼルバイジャン共和国』に公演に行っていたそうです。在アゼルバイジャン日本大使館と国際ムガムセンターの共催で、日本を代表してコンサートを行ってきたばかりだそうです。日本だけではなく、世界でも活躍する三味線ロックバンドの松永さんから貴重なお話を、ご自身の体験と経験からくる内容にて、3年生の子どもたちへ正面から語り、考えさせてくれました。アゼルバイジャン公演の様子を見せてもらったのですが、津軽三味線でアゼルバイジャン国歌を披露したとき、観客の全員が立ち上がって国歌を斉唱してくれたという異国の文化や考え方の違いも紹介してくれました。その姿に感動したことも映像を通して伝わって来ました。音楽のすごさに驚くばかりでした。松永さんには、上記のテーマ『誰にも負けない「好き」を見つけよう』~夢は変わっていく~。夢を持つことの大切さ、目標に向けて真剣に努力することの大切さなど、ご自身が今までどのように生きて来たのかを、ユーモアを交えながらわかりやすい言葉をひとつひとつ大切にしながらお話をいただきました。松永さんのように『夢や目標を叶えて今を頑張っている人』は、小さいころからずっと夢や目標を持ち、ブレない精神力で、ひたむきに全力で頑張ってきた人という固定観念がどうしてもでてきます。しかし、松永さんはこう言います。『将来の夢や目標があって、そこに到達するためにまっすぐ人生を歩んできたわけではありません』と・・・。最初から津軽三味線で世界を渡り歩く夢があったわけではないと伝えてくれました。きっと、子どもたちはその段階で「気持ちが楽になった」人が多くいたのも事実だと思います。進路実現に向けて毎日毎日が必死で勉強し、毎日に一生懸命。なかなか将来の自分の夢や目標が見いだせていない子どもたちもいます。だからこそ、松永さんのお話は、子どもたちの心に響くものであったように思います。重ねて、松村さんはこのような言葉で子どもたちに語ってくれました。
「自分が本当に好きになれるのがあったから」。「自分が楽しいと思えるものがあったから」。「自分が本当に夢中になれるものがあったから」・・・・・。このように、ご自身が年齢を重ね、経験を重ね、出会いを重ねていく中で、「夢はかわっていく」ことだっていいのだから。「夢は形を変えて叶っていく」「いつだって今が最高」と子どもたちに伝えてくれました。きっと松永さんには「夢を叶えるための寄り道」が、夢を叶えるための近道だったのかなあと講演会を通じておしえてくれたように思います。松永さん本当に貴重な経験からくるお話を聴かせていただき感謝いたします。
最後には、川越中学校音楽科担当の間野先生と、松永さんのコラボでの津軽三味線ミニコンサートを開いていただきました。間野先生は琴も、津軽三味線も、ギターも音楽授業の中で子どもたちに直接披露していただくエンターテイメントです。本物のプロの演奏家と、常に子どもたちに寄り添い、一生懸命な間野先生のコンサート。心に染みました。心に響きました。本当にステキな「出会い学習」をありがとうございました。
2023年03月1日更新|学校の様子