【3年生理科授業の魅力 】1組の生徒が全員で授業を進める。そこには主体的で対話的で深い学びが続く!
本日11月15日(火)の3限目。3年1組の理科の授業。授業者は担任でもある田中邦拓先生。単元は「宇宙」。
川越中学校の理科科の先生は、「授業開始の5分間が勝負!」と教えてくれます。今日の授業開始の5分間の内容は・・・。先週の11月8日(火)の皆既月食と天王星食を題材にして天文現象について考えます。授業のめあては『模型を使って「夜ふかし」したときに三日月が見えるか考えよう!』です。田中先生は、皆既月食の天体ショーを映像で紹介した後、生徒たちも見たことがある人気テレビ番組について話し始めました。このテレビ番組は深夜12時からはじまる人気番組。写真のように、その番組の紹介イラストには「三日月」が・・・。
そこで田中先生は、『深夜12時に始まる番組に三日月はふさわしいだろうか?!』と生徒たちに投げかけました。『本当に深夜12時の空には番組紹介イラストのように「三日月」が輝いて見えるのだろうか?!』と再度問いかけました。これが、今日の授業のめあてです。この謎を解くために、生徒たちは学習班にて田中先生が時間をかけて作成した天体模型を活用して観察(実験)をはじめました。これが、本日の授業開始の5分間です。
生徒たちは、9つの学習班に田中先生から与えられた監察の課題(視点)を持って、みんなで協力し合って課題解決に向けて取り組みます。みんな真剣です。
深夜12時をイメージして理科室は暗くして臨場感を楽しみます。
◆三日月は、太陽と地球からみてどの位置にあるのかを調べる。(7.8.9班)
◆日本が朝・昼・夕・真夜中のときの地球と日本の位置関係を調べる。(4.5.6班)
◆日本から見て東、西、南の空にある月は、地球から見てどの位置にあるのかを調べる。(1.2.3班)
このように模型を使って観察(実験)を繰り返します。
生徒はタブレットをフルに活用しながら、観察(実験)の様子を写真を撮り、三日月がどのように見えるのかなどを『理科的思考』をフル回転させながら、制限時間15分の中、知恵を出し合いながら取り組んでいます。
9つの学習班が観察(実験)によって導き出した答えを「ワールドカフェ方式」によるクロストーク(各班の代表1名が残って観察結果を伝えていく)で謎を解いていきます・・・・・・。
その間15分の観察時間と、各班への観察結果の発表の時間約10分。田中先生は、みんなの様子をほぼ見ているだけ。それでも3年1組のみんなは、授業に集中。そして生徒だけで、観察し、生徒だけで発表し、生徒だけで謎を解いていく・・・・。そんな授業をタブレットを活用しながら授業がおもしろいように進んでいきます。
今日は、この単元の初めての授業です。初めての授業で、なぜ、生徒だけでここまで授業が進んでいくのか・・・。とっても興味を持って授業をずっと見ていました。
授業は、まだまだ続きます。
今日の3年1組の理科の授業こそ、『主体的で対話的な深い学び』がここにはいっぱいつまっていました。このように生徒が内容に興味関心を持ち、「なぜ?」という疑問から、タブレットを活用し実験の様子を写真でまとめたり、三日月が見えるまでの流れをわかりやすくまとめたり・・・。生徒が創る、思考力を前面に出して取り組む授業を皆さていただきました。3年1組のみんな、田中先生ありがとうございました。
2022年11月15日更新|学校の様子